亜急性甲状腺炎A
- 甲状腺機能亢進症
血沈検査で炎症の程度を知る
亜急性甲状腺炎は、問診と触診だけでも、ある程度判別がつきます。特徴的な症状と、しこりの様子が分かります。
血液検査では、当然のことながら甲状腺ホルモン(T4・T3ともに)が高値を示します。その結果、甲状腺刺激ホルモン(TSH)は分泌(ぶんぴつ)が抑制されるため、検査値が低くなります。
また、甲状腺のヨード摂取率も著しく低下します。亜急性甲状腺炎は自己免疫性の病気ではないので、抵抗(TRAb)は陰性のままです。この時期の甲状腺を超低音波検査すると、結節(けっせつ)の部分が白くて抜けて見えます。
炎症の程度については、異常の検査ではわかりますが、正確を期するため、血沈(けっちん)検査が行われます。亜急性甲状腺炎では、1時間に40ミリ以上、2時間で80ミリ以上と高値を示します。炎症の程度が強いほど、その数値は高くなります。ただし、これらの検査結果は、炎症が活発化しているときのもので、炎症が鎮まってくれば、どの検査数値も徐々に落ち着いていきます。
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治療の必要がないケースも
のどの痛みが弱い場合や、炎症の程度が高くない場合には、特になんの治療もせずに、経過観察だけにとどめることもあります。それでも自然に治るケースが少なくないからです。痛みが強い場合には、非ステロイド系の鎮痛解熱消炎薬を使って抑えます。痛みがさらに強く、高熱が出て、倦怠(けんたい)感も強い場合には、副腎皮質(ふくじんひしつ)ステロイド薬を服用します。使用期間が1〜2か月ですから、ステロイド薬の副作用の心配は、さほど高くありません。